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桜の開花を間近に控えた4月13日(日)、弘前東栄ホテルで、「第2回蔵元さんを囲む会」(主催・酒の柳田)が開かれた。
この日、参加した蔵元は、青森市の「(株)西田酒造店」、弘前市の「三浦酒造」、岩手県の「月の輪酒造店」、宮城県の「(株)平孝酒造」の4店。いずれも、若い杜氏さんや店主さんばかりで、会場の雰囲気も華やいでいる。
乾杯に続いて、各テーブル対抗の利き酒ゲーム。ウエルカムドリンクは、紅麹を使った珍しいお酒「ももいろ想い」(月の輪酒造店)だ。淡いピンク色がひときわ目をひき、特に女性客から注目を集めていた。
会場を訪れた約80名の日本酒ファンも、日頃、めったにお会いする機会のない蔵元さんから直接お話が聞けるとあって、興味津々。ブースのまわりには、おおぜいの人が集まって、日本酒談義に花が咲く。
さて、そのなかで今回ご紹介するのは、岩手県の「月の輪酒造店」。南部杜氏発祥の地・岩手県紫波町で創業117年を迎える酒蔵だ。この蔵の横沢裕子さん(28)は、最近、テレビや全国誌にたびたび登場する女性杜氏の1人。スラリとした長身に大きな瞳、生成り色の麻のはんてんがよく似合う。
「私の場合は、まだ杜氏ではなく、杜氏見習い中です」と言う裕子さんだが、6度目の造りを迎えた昨年、初めて自分のお酒を造った。「月の輪 純米吟醸 愛山 love Piro」である。これまでもお酒造りに携わってきたが、米選び、ネーミング、ラベルデザインの依頼まで、全て自分で手がけたお酒は初めてだという。酒米は、兵庫県で生産される稀少米「愛山」。ネーミングのラブは愛山から、ピロは裕子さんのニックネームからとったものだ。
この日は、他にも2種類のお酒を味わってみた。「大吟醸 雄町でつくりました」は、すっきりとした香りが上品な味わい。会場のお客さんからも「飲みやすくておいしい」と、評判もなかなかのよう。「大吟醸 月の輪」は、兵庫県産の山田錦を40パーセントまで磨いて、約40日間低温で醗酵させたお酒。口に含むと、どっしりした存在感と、重厚な呑み口が印象的だ。レンガ色をベースにし、棟方志功の板画を思わせるようなラベルデザインも洒落ている。
それにしても、会場には女性客が想像以上に多く、日本酒ファンの私にはうれしい限りだ。今後、若い世代のライフスタイルに対し、「日本酒のある風景」をどう提案していくか、消費者動向を素早くつかみ、ニーズにどう応えていくかは、各蔵の腕の見せどころだろう。そうした意味では、今回のように造り手と飲み手が交流することで、両者の距離はグンと縮まる。造り手の想いを感じながら、楽しいエピソードに耳を傾けつつ飲むお酒は、普段の何倍もおいしく感じられる。
蔵元さんたちの熱いパワーと、日本酒をこよなく愛する人たちの熱気で、終始盛り上がりを見せた会であった。( 須藤ゆか )
※お知らせ
今回の「須藤ゆかエッセイ 犬も歩けば・・・」は、月の輪酒造店・横沢裕子さんのインタビューです。ぜひ、こちらもあわせてお読み下さいね。
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『田 酒』
青森・西田酒造店
西田司さん

『日高見』
宮城・平孝酒造
平井孝浩さん

『月の輪』
岩手・
月の輪酒造店
横沢裕子さん

『豊 盃』
弘前・三浦酒造
三浦剛史さん

弘前市のコミュニティFMアップルウェーブの公開録音も行われました。
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