| ●明治・大正の香り漂う、洋館巡りはいかが? 明治時代にキリスト教宣教師によって多くの洋風文化がもたらされ、寺社や武家屋敷と洋風建築が共存する情緒的な街並みが生まれた弘前市。
市内には今もたくさんの洋館があり、建物内を見学することができます。
特に興味深いのは、様式も意匠も洋風でありながら、礼拝堂が畳敷きであったり、ふすまで仕切られていたり、教会の説教台に津軽塗りが使われるなど、和と洋が混在する独特の佇まい。
当時の人々の暮らしと密接に関わり、そして今も街並みに美しく映える洋館を訪ねて、歴史を刻んだ建物の息吹に耳を澄ませてみませんか?
・青森銀行記念館(国重文)
国立第五十九銀行本店本館として、明治37年に完成したルネッサンス様式の建物。設計・施工を行った堀江佐吉は、明治時代の洋風建築の第一人者で、作家・太宰治の生家「斜陽館」などをはじめ、多くの傑作を後世に遺したことでも知られています。
問合せ:TEL0172−33−3638
・旧弘前市立図書館(県重宝、追手門広場内)
明治39年に堀江佐吉らによって建てられたもので、昭和6年まで実際に図書館として使われていました。左右に配置された八角形の双塔が印象的。オレンジの屋根に純白の漆喰壁、緑色の窓枠も鮮やかです。ルネッサンス様式を基調にしながらも、随所に和風様式が採り入れられているのもユニーク。
問合せ:TEL0172−37−5505
・旧東奧義塾外人教師館(県重宝)
東奧義塾は、県内で最初に開校した私学校で、この建物は同校に招かれた外人宣教師のために建てられたもの。レンガ積みの基礎や煙突、ペンキ塗りの下見板、ベイウインドウがとても可愛い!
問合せ:TEL0172−37−5505
・弘前昇天教会(県重宝)
大正9年にジェームズ・ガーディナー設計、林緑の施工で建てられたゴシック様式の建物。赤いレンガ造りの外観は独特の雰囲気を醸し出し、朝夕の祈りの時間になると、三つ葉飾りのアーチにある鐘の音が、静かに響き渡ります。
問合せ:TEL0172−34−6247
・弘前カトリック教会
明治43年に、オージェ神父の設計、堀江佐吉の弟である横山常吉棟梁の施工で建てられたロマネスク様式の聖堂。オランダのアムステルダムにある聖トマス教会から特別に譲り受けたゴシック式の木製祭壇は、聖像を含め全て楢の木で作られており、国内でも大変貴重なもの。ステンドグラスの半円窓からこぼれる光が、幻想的な雰囲気です。
問合せ:TEL0172−33−0175
・弘前学院外人宣教師館(国重文)
弘前学院は、明治19年に弘前の女子教育の先駆けとして設立されました。明治39年に桜庭駒五郎の設計・施工で建てられた外人宣教師館は、塔屋の半円形アーチや細部にわたる装飾がみごと。
問合せ:TEL0172−36−5224
・日本キリスト教団弘前教会(県重宝)
明治39年に、桜庭駒五郎設計、堀江佐吉の子・斎藤伊三郎が施工して建築されましたが、その後の火災で何度か焼失し、現在は3度目の建物。ノートルダム寺院に似た双塔ゴシック様式が印象的。
問合せ:TEL0172−32−3971
・弘前女子厚生学院(旧偕行社)
この建物は、旧陸軍第八師団の社交場・厚生施設として、明治40年、堀江佐吉らによって建てられました。ルネッサンス様式の外観のほか、ポーチには第八師団の「八」をもじって「蜂」のアイアン飾りをあしらうなど、洋風文化をとりいれた時代の名残があちこちに。
問合せ:TEL0172−33−0588 |