アナグラにっき。
「霜月・仏滅」(曇天)
友人とぼんやり茶を飲む昼下がり(五・七・五)。「旅に出たいね」「うん、旅行じゃなくて、旅」同じだ。「遠くの、行ったことない所」「知ってる人がいない所」隣県で充分賄える願い。「一人でさ」「ケータイ置いて」「自分を見つめ直そう」見つめ直すべき自分など、どこに隠してあるのか。「探さないで下さいって手紙をテーブルの上において、ふらりとね」「・・・あのさ」「何?」「手紙って読む人がいるから書くんだよね」「当然」「うちら、一人暮らし」「あ・・・」以上、行き先を玄関に貼っておいても誰も読む人のいない2人の会話。不毛。
(前へ 次へ)