vol.1
「津軽弁騒動記」
(後編)その3

鹿暮らしや文化に寄り添った言葉
青森の大ファンで,毎年浅虫温泉に泊まりにやってくる東京在住の編集者の知り合いは,「青森の人達の,歌ってるような言葉を聞くと,なんかいいのよねー」と言う。「でしょうー」と得意顔の私は,結婚の挨拶に行って寝転んだ過去なぞ,オクビにも出さない。
取材でお会いする年配の方のなかには,コテコテの津軽弁を話す方もいて,津軽弁好きの私にはたまらない。おかげで最近では,私のヒアリングも格段にアップした。 媒体の性格などにより特に制約がある場合を除いて,私は,インタビュー原稿の場合は,会話の部分はあえて津軽弁のニュアンスを残したいと考えている。そうすることによ,臨場感やその方の存在感が,より生きてくるように思うのだ。
津軽弁は,津軽の人達の暮らしや文化にふんわりと寄り添った,実に美しい言葉だと思うから。(終)


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