vol.4
「船長さんの椅子」
その1
七月二十日から十日間の日程で、「第十六回 海の祭典」が始まった。
青森市を主会場に、八戸市、鯵ケ沢町、六ケ所村の四会場でさまざまなイベントが行われ、二十四日には、秋篠宮ご夫妻も来県された。
祭典の目玉とも言えるのが、「船舶・帆船フェア」だ。
航海訓練所所属の練習帆船「日本丸」などの船内を一般公開するものだが、日頃、目にすることのできない珍しい帆船に触れるのは、船舶ファンならずともワクワクする瞬間である。
このイベントに際し、青森港に寄港中のロシア帆船「パラダ号」のセルゲイ・トゥニコフ船長さんにインタビューする機会があった。
「パラダ号」は、ウラジオストック港を母港とする、ロシア極東漁業技術大学所属の帆船で、通常は、海技学校や水産学校の学生の研修船として使われていると言う。
全長百メートルを超える美しい帆船だ。
トゥニコフ船長は、「青森県の方々の温かいおもてなしが、本当にうれしいです」と、終始笑みを絶やさない。
(その2へ続く)