vol.9
「迷えるガーデナー」
その1
津軽では、紅葉が見頃を迎えている。
先日、当サイトの「FMアップルウエーブ『今週の愉しいインターネット情報』」の欄に、「『いいまち』紅葉前線2001年度版」というHPが紹介されていたので、早速アクセスしてみた。カエデの紅葉前線、イチョウの黄葉前線と並んで、なんとススキの開花前線まであるのには、驚いた。その他にも、「茜色」、「柿色」などの日本の伝統色の話、平安時代の装束にみる色の組み合わせなども紹介されていて、なかなか興味深い。いかに日本人が、古くから自然と共に生活し、暮らしのなかにとり入れてきたかが、うかがえるようだ。
我が家の庭でも、うっすらと色づき始めたシャラの木や、ヤマボウシなどの葉っぱが、里にも秋が下りてきたことを感じさせてくれる。風に揺れる秋明菊、小さな宝石をたくさん身にまとったような紫式部。コスモス、虎の尾・・・。春の庭は、華やいだ少女が笑い合う様子を連想させるが、秋の庭は、しっとりと落ち着いた和服美人の趣である。
陰気で苦手だった苔さえも、なかなか捨てたもんじゃない。朝露をたっぷり含んで、ビロードのようにふっくらとした感触に、心がしんと落ち着く。そう言えば日本庭園では、苔は、池や木、石と共に重要な構成要素。精神世界を表現する庭は、世界広しと言えど日本くらいのものではないだろうか。
友人に話すと、「単に、年だからじゃないのォ〜?」と冷たくあしらわれたが、よけいなお世話である。
(その2へ続く)