vol.12
「『プチ湯治』願望」
その2
先週は、八甲田山の酸ケ湯温泉で、一日中、ロケが行われた。
城ケ倉大橋を越えるとあたりは一面の雪景色。
木々の枝に咲いた雪の花が、はらはらと頭上に舞い、山あいのひなびた宿の風情をいっそう盛り上げてくれる。
酸ケ湯と言えば、ご存知、総ヒバ造りの千人風呂なくしては語れない。
入り口は男女別だが、中は混浴。
常連さんによると、若い女性もごく自然に入って来るのだそうだ。
湯治というと、お年寄りや病気療養中の人が、自炊しながら逗留するというイメージだが、最近はテニスやスキーを楽しみがてら、二、三泊くらいで湯治を楽しむ若い人も増えてきたと言う。
湯治客同士で仲良くなって、おかずを分け合ったり、地元の人達から、そこの温泉の効能や流儀を教わったりするのも、オツなものかも知れない。
ちなみに、酸ケ湯温泉には、全国でも珍しい「温泉療養相談室」が設けられていて、看護婦さんがその人にあった入浴法や、湯治の仕方についてアドバイスしてくれると言う。
さて、我が身の恥をさらすようであるが、頭の中が温泉モードになっていた数日前、私は自宅のお風呂で、かがんだ拍子に、「ギックリ腰デビュー」をしてしまった。
友人の紹介で整体院を訪ね、どうにか痛みは軽減したものの、何とも間の悪いタイミング、トホホである。
この冬は、何としても「プチ湯治」でまったりするぞ、と決意した次第である。
(終)