vol.14
「二〇〇二年の子どもたち」
その2
バスに乗って料金を払う。タクシーを止めて、目的地まで乗せてもらう。通行人や交番に聞く。お店で昼食をとる。子どもたちにとっては、どれもちょっとした冒険である。
「親方町の由来を知っていますか?」という突撃インタビューのため、当サイトでもお馴染みの「酒の柳田」さんを訪問させていただいた。「あべフローリスト」さんや、かの有名なレストラン「山崎」さんにまでお邪魔した。突然の訪問にも関わらず、どのお店の方も好意的で、子どもたちに温かいまなざしを向けて下さったのがありがたかった。
地域には、いろんなジャンルの師匠がいる。
子どもたちには、地域との交流を通してさまざまなことを学んでほしい。
こうした趣旨の原稿を、連載中の読売新聞のエッセイで書いたところ、今回の一連の取り組みが、近々新聞紙上で紹介されることになった。
取材を受けた子どもたちはワクワクドキドキ、先生たちもハラハラ、当の私だってソワソワである。
二〇〇二年四月からは、「新学習指導要領」が実施される。「週五日制」の完全実施と「総合学習」の新設。これに伴い、小学校六年間の主要四教科の総授業時間は、一九七一年当時と比較して、約千時間も減少するのだとか。学校以外の受け皿を考えたときに、家庭にも地域にも、子どもが子どもでいられる居場所がふんだんにあればいいと思う。
世界的な激動の年から、二〇〇二年へ。子どもにも、かつて子どもだった人にも平和な年でありますよう・・・・・。
(終)