vol.24
「エコロジーとパンジーの関係」
その1

先日、ホームセンターで詰替用のシャンプーを買おうとして、はたと立ち止まってしまった。いつも買っている詰替用のタイプよりも、同じメーカーの容器入りの商品の方が格段に安いのである。試しに、シャンプー以外の売り場ものぞいてみたが、やはりそう。シャンプー類で約百円、ボディーソープにいたっては、容器入りの方が二百円近くも安い。まとめ買いすれば、決してバカにならない金額だ。私は「ウ〜ム」とうなってしまった。地球が汚れるのはイヤだが、懐がいたむのもかなりイヤだ。悩んだあげく、私はヤケになって「え〜い、『据え膳食わぬは男の恥』ならば、『特売品逃すは主婦の恥』だ!」と、勝手にことわざをつくり、容器入りの商品を六本買った。 店から出ると、さすがに荷物はかさばり、袋が手に食い込んだ。「重さのほとんどは、ゴミじゃん」と笑う、もう一人の自分に言い訳するように、近所の店でパンジーの苗を数鉢買う。皮肉にも、シャンプーを買って浮いた金額とほぼ同額だった。 夕方、電話で友達にぼやくと、彼女も前々からそのことについては「絶対おかしい」と思っていたと言う。 「それとさ、時計の修理代より、新品の時計の方が安かった時とか、玄関マット本体の値段より、クリーニング代の方が高かった時は、全くイヤんなっちゃったよ〜」と、当時の悔しさを思い出してキーキーし始めた。
(その2へ続く)


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