vol.4
「日本一ですぞ」
その2
おっと、話が脇道にそれた。今回はアニータではなく女性社長の話だ。県内の女性社長企業を業種別に見ると、婦人衣服小売業百二十一社、建設業百四社。この二業種が群を抜いて多い。帝国データバンク青森支店によると、建設部門は夫や親の死去、公職就任で事業を引き継ぐ世襲型が多いものの、それ以外では、自分の得意分野を生かし事業進出を図るケースが目立つという。つまり、女性起業家が多いということだ。
昨年、県内で新設した企業三五〇社のうち、女性社長は四十四社。「企業のなかで働いていても先が見えてしまう」、「自分の得意な分野でもっと力を発揮したい」。理由はさまざまだろうが、女性に共通しているのは、食や健康、子育てといった生活実体験からヒントを得て、ビジネスへと発展させるケースが多いことではないだろうか。家族の介護の経験を生かし「訪問入浴サービス」や「お年寄りへの宅配弁当店」を始めた人、料理上手が評判を呼んで、一日数組限定のレストランを開いた人。
取材でお会いするこうした青森の女性たちは本当に元気だ。元気な人のまわりには、なぜか元気が集まってくる。それにしても、意外なところに「隠れ日本一」はあるものだ。探せば、まだまだあるのかも知れない。なんだか、青森の底力を垣間見たような気がした。
(終)