vol.7
「我が家の地産地消運動」
その2
だが、景気が冷え込む昨今、主婦は少しでも低価格なもの、値頃感があるものに手をのばしてしまうのも事実だ。先日も、スーパーの陳列台に180円の地場野菜と、100円の輸入野菜が並べられており、数人の主婦が輸入野菜の方をかごに入れていた。安全性と経済性、どちらも重要であることに変わりはないが、それが私たちの健康や生命を脅かすとなれば、やはり安全性が優先されるべきだと思う。
食のキーワードの一つに「地産地消」という考え方がある。地元の農水産物を地元で消費しようという取り組みだ。県産品の消費拡大にもつながるし、輸送時間が短縮されれば、街が排気ガスで汚れるのを最小限で抑えられる。メリットは少なくない。
学校給食にも、地場産品をもっと積極的にとり入れてほしいと思う。○○町産のカボチャを使ったコロッケ、○○村産のイカを使った煮物。人間の本能的な感覚として、食べ物がらみの記憶は時に印象的だったりする。地元の特産品をきっかけに、子どもたちに自分のふるさとを知ってもらうのも、素敵なことだと思う。
そんなわけで、我が家では最近、ちっちゃな地産地消運動に取り組んでいる。食材は、買えるときになるべく直売所で安く購入する。みぞれまじりの夜には、地元の根菜類をたっぷり使ったスープで温まるのもいい。そして、その日の食材を話題に、娘と一緒に青森県地図を広げ、想像の世界であっちの産地からこっちの産地へ。食の現場で奮闘する人たちとの出会いは、ずぼらな私にさえも、ちょっとした意識改革をもたらしてくれたようだ。
(終)