vol.8
「笑うカドには・・。」
その1

今朝、流しに立ちながら何気なくテレビを観ていたら、瀬戸内寂聴さんが法話をされている様子が映し出された。 「もっと笑いましょう。そう、そうやって一日に何度もワハハと笑うと、血の巡りも良くなって気分も明るくなるでしょう。病気というのは、陰気なことを考えて湿っぽい顔をしていると、そこを住み良く思ってやって来るのね。だから、なるべく元気でいましょう」という内容のことを話されていた。 考えてみれば、「笑う」という行為は実に不思議だ。何百、何千種類の生き物のなかで「ワハハ」と声をたてて笑うのは人間だけ。「笑い」は、きわめて高等な感情表現のひとつだといえる。 数年前、家族で大阪のなんばグランド花月に「吉本新喜劇」を観に行ったことがある。前列に幼稚園と小学生くらいの男の子が数人座っていた。この子どもたちの突っ込みとそのタイミングが絶妙で、思わずウ〜ンとうなってしまった。子どもの突っ込みに役者が返すと、それにまた子どもが突っ込みを入れる。会場のなかに子どもに扮したサクラが混じっているのではないかと思えるほど、素人のお笑いのレベルが高い。さすが、お笑いの本場・大阪である。 おかげで、観客は舞台と観客席の二つのステージが楽しめ、ものすごく得した気分。涙を流して笑い転げ、会場を出た時は、まるでスポーツで汗を流したり、良い音楽を聴いた後のような、すっきりした気分だった。
(その2へ続く)


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