vol.10
「雪国はつらいですか?」
その1

2002年、日本で一番有名になった条例は、何といっても「雪国はつらつ条例」だろう。東京書籍発行の中学公民教科書が、新潟県中里村の「雪国はつらつ条例」を「雪国はつらいよ」と誤記してしまったのだ。朝食をとりながらテレビのニュースで聞いた時、驚きのあまり納豆茶碗を落としてしまったほどだ。 数文字入れ替わっただけで、意味の違いは天と地の差。このページの担当者は、根っからの寅さんファンなのだろうか。 しかし、新潟と同じように雪国に暮らす者としては、かなり複雑な思いだ。きっと、この教科書を編集した人の意識のなかでは、雪国はつらく厳しいものであり、はつらつとした様子はイメージしにくかったんだろうな・・。確かに、雪かきや屋根の雪下ろしは重労働だし、冬道のノロノロ運転、交通網の乱れなど、難儀することも少なくない。しかし、そんな邪魔者である雪を逆手にとって、県内でもいろんな試みがみられる。金木の地吹雪ツアーをはじめ、岩木町では屋根の雪下ろしを手伝えば、宿泊料がタダになるという旅館もあり、首都圏からの観光客に人気だという。
(その2へ続く)


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