vol.11
「戦士の休息」
その2

昨年も、実家の目と鼻の先に、大型スーパーがオープンした。深夜12時まで営業しているという。それまで、ハンチャに手ぬぐいのほっかぶりがトレードマークだった近所のオドさまは最近、人の目を意識してか、めっきりおしゃれになったと評判だ。先日など、手ぬぐいのかわりにマフラーを巻き、長靴のかわりにブーツ!を履いていたのにはたまげた。たとえ、ハンチャを手放すとも、近所にいつでも営業している店があるのは、確かに便利だ。元日営業のスタイルが定着してきたのも、消費者のニーズにあわせてのことだと思う。 だが、働いている方にしてみれば、気力も体力も消耗するだろう。某デパートに勤めている友人A子に、どうやってストレスを解消しているかと聞くと、「やっぱ、足もみマッサージだね」という答えが即座に返ってきた。アロマオイルの香りと静かな音楽に包まれて、全身の血行が良くなってくると、目がトローンとなってきて時には眠ってしまうという。「私たちみたいに立ちっぱなしで接客している人の間では、男女問わず大人気だよ。 いい?特に疲れている場所があれば、まず最初に伝えること。そこに効くツボを重点的にマッサージしてくれるから。じゃ、本当におすすめだからいっぺん行ってみて」と、ご丁寧にマッサージの心得まで伝授してくれた。 そう言えば最近、こうした店の看板をよく見かける。なるほど、現代の戦士たちを癒す空間は、こんな所にあったのだな。よし、さっそく行ってみよう。さしあたって、私が一番疲れている箇所はどこだろう? お子がひと言「食べ疲れ・・・」。
(終)


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