vol.1
「あんなオシゴト、こんなオシゴト(前編)」
その13
糸井重里氏の「ほぼ日刊イトイ新聞」というHPで、新しく始まった「いろんな仕事。」というコンテンツが非常に面白い。
「こういう変わったバイトをしたことがある」とか、「これって職業病かも?」といった内容のメールがいろいろ紹介されているのだ。「へェー、こんなバイトまであるんだ・・」と私が驚いたのは、「試験会場で実際に受験して、その時出題された問題を可能な限り暗記してくるというバイト」だ。過去に出題された問題集を作りたい出版社が雇用主。国家試験など、受験後に問題用紙を持ち出せないため、バイト学生の記憶力を頼りに作るのだそうだ。
そう言えば、学生時代、私もいろんなバイトをした。ある時、「短期バイト フルーツレディ募集」という求人広告を目にした。某有名フルーツショップがデパ地下に出店している支店だけあって、時給がとびぬけている。期間が一週間だけという気楽さも良い。しかし、フルーツレディとは、いったい何者か?かなり怪しげではあるが、すでに私のなかでは、好奇心の方が何倍も上回っている。
早速、電話して店を訪ねると、バナナの棚の陰から無愛想なオッサンが顔を出した。目や口などのパーツが全て顔の中心に集まっているのは仕方がないにしても、やたら不機嫌な表情をしているので、すこぶる感じが悪い。何かに似ていると思ったら、隣の中華総菜売り場のジャンボシュウマイだった。
シュウマイおやじの説明によると、来週から始まる「アボカド祭り」なるイベントで、アボカドを売るのが仕事らしい。しかし、恥ずかしながら、青森から都会に出たての私は、アボカドを食べたことがなかった。
(その2へ続く)