vol.19
スローな暮らし(後編)
その2

ところで先日、前編を読んで下さった何人かの知人が連絡をくれた。「実は自分も有機農法に興味があって、会社が休みの日は農業を勉強中で・・・」とか、「定年前に退職し、念願だった食に関する店を開く予定・・・」などなど。 国民皆が浮き足だったバブル期、空前の経済不況を経て、人々は今、「自分にちょうどサイズの、幸せのカタチ」を探し始めている。 私にとっての「幸せのカタチ」はなにかな?と考えていて、ふとイメージとして浮かんだのが、某テレビ局で放映中の「人生の楽園」という番組だ。自分の好きなことを楽しむために都会から地方に移り住み、地元の住民と関わりながら暮らしている人たちを取り上げる番組である。なかには、一部上場企業のエライ方がポンと会社を辞め、信州で家具職人になったり、そば打ちを始めたりと、皆さん実に自分の人生を謳歌していらっしゃる。「人生、楽しんでナンボ」だもんな。いつか、自分もそんなふうに生きてみたい、と願望を抱きつつ、今日も生活の垢にまみれる私である。                
(終)


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