vol.27
サルぼり隊は、今日も行く
その1

先日、西目屋村にある「砂川学習館」という所に取材に行ってきた。この建物は、津軽ダムの建設によって水没が予定されるために、平成12年に閉校した砂小瀬小学校を活用した教育施設だ。かつて、尾太鉱山やマタギ、炭焼きなど山と共に栄え、山の恵みを受けて暮らし、津軽ダムの建設に伴って水の底に沈む砂小瀬、川原平地区。この地の生活文化や歴史を後世に伝えようと、移転した住民の方が使っていた生活道具や農具、山仕事の道具など三千点を展示している。古びた木造校舎に飾られた昔の道具は味わい深く、なかなかいい雰囲気だ。 さて、取材を終えて駐車場に向かうと、私の車の隣に何やら見慣れないマークが入った車が。車体には、「西目屋村アニマルパトロール」という文字。NAPというロゴの入った帽子をかぶった男性が運転席にいた。 ん?アニマル?ここは、世界遺産「白神山地」の玄関口だけあって、アニマルとは縁が深そうだ。でも、いったい彼らは何者ぞ?と、妙に気になっていたところ、数日後、ある雑誌を読んでその正体が判明した。 NAPとは、西目屋村アニマルパトロールの略で、リンゴ畑や田んぼを荒らすサルから農作物を守るサルぼり隊の軍団らしい。サルぼり隊は、全国から集まったボランティアで構成されていて、北海道から九州まで過去1年間で延べ289人が参加したという。 捕獲したサルを入れる2つのオリのネーミングもまた凝っている。「おりいってお願い1号・2号」ときたもんだ。
(その2へ続く)


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