vol.33
大阪の七不思議(前編)
その2

ところで、私はまだ一度も遭遇したことがないのだが、よくテレビなどで「お客様のなかで、お医者様はいらっしゃいませんか?」という緊迫したムードの機内アナウンスに対し、さっと片手を挙げるハンサムな男性がいたりする。このシチュエーションは、かなりかっこいい。 いっそ、機内という密室における一体感、乗客同士の絆を強める意味でも、一芸に秀でた人には、とことん活躍してもらうというのはどうだろう。 「お客様のなかで、形態模写のできるタレントさんはいらっしゃいませんか?」「ぐずって泣きやまない子を笑わせてほしい」とか、「お客様のなかで、占星術師の方はいらっしゃいませんか?」「飛行機が乱気流に巻き込まれたので、助かる見込みを占ってほしい」とか。 一人でしょーもない空想に耽っている間に、大阪に到着だ。 乗り物を待っている間に、コンビニで地元のグルメ情報誌をめくってみた。洋食、寿司、丼物、そば、うどんというページ構成のなかで、度肝を抜かれたのは、「粉もん」というジャンルの存在だ。粉もん!!もちろんそこにはお好み焼き、たこ焼きなどが入るわけだ。 地元の人にとっては、耳に慣れ親しんだシンプルかつ明瞭なネーミングなのだろうが、地元以外の人からすれば「郷に入れば郷に従え」的な、「わてら、この呼び名だけは、絶対に譲ることはできまへんのや」といった、かたくななまでの浪花魂を見る思いがする。そして、それをストレートに編集に反映させてしまう潔さは、さすがである。 ところで、「粉もん」というカテゴリーは、関西ではごく一般的なのだろうか?それとも、私がたまたま手にした雑誌が特別だったのか?(大阪の七不思議その3) クレープやホットケーキは、粉もんの敷居をまたぐことはできるのだろうか?(大阪の七不思議その4)
( 2004年 後編に続く・・・。たぶん・・。)
(終)


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